8月の奥日光を歩いて、植物を見る
奥日光2日目。
この日は赤沼からバスで小田代原へ向かい、そこから戦場ヶ原を歩きました。
朝8:45のバスに乗り、赤沼に戻ったのは、11:40と3時間ゆったりじっくりと観察してきました。
淡々と歩けば、2時間ちょいくらいでしょうか。

前日は龍頭の滝から赤沼まで、森の中を歩きながら植物を観察しましたが、この日は小田代原や戦場ヶ原の開けた場所も多く、植物の見え方が少し違います。
8月の奥日光で、どんな植物に出会えるのか。写真を撮りながら歩いてみました。
小田代原から戦場ヶ原の草花
まず目に入ったのは、夏の草原を彩る草花です。
キオン
黄色い花がまとまって咲いていました。小田代原でよく見られました。

ハクサンフウロ
淡い紫色の花が印象的です。こちらはあまり見られませんでした。もう終わりかけかな?

ホザキシモツケ
奥日光らしい植物のひとつ。今回も出会うことができました。

ツリガネニンジン
名前の通り、釣鐘のような花をつけています。今回の旅では、阿蘇でも見たことのあるツリガネニンジンに出会いました。遠く離れた場所でも同じ植物に出会うと、少し嬉しくなります。

ニッコウアザミ
奥日光で見つけたアザミ。

ノアザミ
こちらもアザミの仲間です。同じ「アザミ」と呼んでいても、よく見ると違いがあります。こちらの方が濃い紫のように感じました。

キツリフネソウ
黄色い花が特徴的でした。こちらは上手に写真が撮れませんでした。
バイケイソウ
大きな葉が目立っていました。この花以外は全て終わっていたようです。最後のバイケイソウ。

ワレモコウ
完全に、秋の始まりを感じます。大好きな花の一つ。

コオニユリ?またはクルマユリ?
こちらは写真を見ながら確認したいところ。似た植物があり、今回は断定せず「コオニユリ?クルマユリ?」として記録しておきます。

チダケサシ
小さな花が穂のように集まっています。こちらは戦場ヶ原の観察エリアで。

シラネニンジン
今回、奥日光で初めて意識して見た植物のひとつです。こちらも戦場ヶ原の観察エリアで。
白根山由来の物のようです。人参のような葉に注目してください。

ダイコンソウ
黄色い花を咲かせていました。(私事ですが、この植物を認識したのが、植物観察を始めたばかりの科博自然教育園でした。当時面白い名前だと記憶していましたが、写真を取るのを忘れていました笑そんな始まりの思い出の植物です。)2022年7月の自然教育園|4年前の写真を見返して気づいたこと – 日本の植物

こうして並べてみると、8月の奥日光には、本当にいろいろな草花があります。
草花だけではなく、木にも目を向けてみる
歩いていると、もちろん樹木も目に入ります。
シラカバ、ダケカンバ。

ブナ (おそらく)

そしてカエデの仲間では、イタヤカエデ、ウリハダカエデも見つけました。

ほかにも、ミズナラ、カラマツなどが多いことが分かりました。

特にカラマツは植林の名残とのこと。

前日の龍頭の滝から赤沼までの森でも感じましたが、奥日光を歩いていると、木々の葉の色が東京の夏とは少し違って見えます。
真夏なのに、どこか淡い緑。
木漏れ日が入ると、その淡い緑がさらにきれいに見えました。
夏の終わりを感じる「実」
今回、草花だけでなく、実もいくつか見つけました。
マユミ

ズミ

カンボク


5月に奈良の森野旧薬園で撮影したカンボクの花
ニッコウナツグミ

花が咲いている時期だけ植物を見るのではなく、実をつけている姿を見るのも面白い。
植物を見ていると、「花が咲く→実ができる」という時間の流れも少しずつ見えてきます。
植物を見ると、奥日光の景色が違って見える
今回、小田代原から戦場ヶ原を歩いていて感じたのは、植物が単独で存在しているわけではないということでした。
草原に咲く花。
その向こうにあるシラカバやダケカンバ。
足元にある実。
さらにその向こうには山があります。
植物を一つひとつ見ているつもりでも、いつの間にか「この場所には、なぜこの植物が多いのだろう」と、その土地そのものに目が向いていきます。
旅先で植物を見るようになってから、観光地を見るだけではなく、その土地に生えているものを見るようになりました。
小田代原や戦場ヶ原を歩いたこの日も、植物を探しながら歩いたことで、奥日光の景色を少し違った角度から見ることができた気がします。
おわりに
奥日光2日目は、小田代原から戦場ヶ原へ。
キオン、ハクサンフウロ、ホザキシモツケ、ツリガネニンジン、ニッコウアザミなど、たくさんの草花に出会いました。
そして、ブナやシラカバ、ダケカンバなどの樹木、マユミやズミなどの実も。
植物を目的に歩いてみると、旅行先の景色の中に、それまで見えていなかったものが少しずつ見えてきます。
奥日光は、植物を見ながら歩くのにも、とても面白い場所でした。


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