こんにちは。
もう少しで秋分の日ですが、まだまだ暑い日が続きますね。
それでも木陰に入ると人心地つく程度にはなってきたでしょうか。
新宿御苑に行ってまいりましたが、残念なことに「母と子の森」のほとんどが立ち入り禁止になっておりました。私が好きな、カジノキ、キリ、トチノキ等々が観察できるエリアです。ご注意くださいませ。
実りの秋に近づいています
まずは新宿門入ってすぐのタイサンボク・ハクモクレン・ハチジョウキブシ、ハンカチノキの実たちです。ハンカチノキの実は大きく、ナッツのようですね。
ラクウショウのエリアで実を見つけ、西休憩所の脇のカンレンボク。
また、西休憩所の東の出口から出て、ムラサキシキブとコムラサキの実り始めを見て、新宿門の方へ帰ると、右手にシリブカガシがあります。(シリブカガシを見て疑問に思いませんか?花と実が同時になっていることに*下記に詳しく記載)
E9辺りには、たわわに実ったマテバシイに今から実るであろうタラヨウが、そして園内のいたるところにあるモッコクは美しい赤い実を成らせていました。
風景式庭園内では、ユリノキ・ホオノキ・シラカシ
中の池の周りには、ハナミズキ、サンシュユ、サカキ、カリンの実が見られました。
ハナミズキ以外は、もう少し熟すのに時間がかかりそうです。
脚下照顧。足下を見てみよう。
以前の記事でもご紹介した通り、植物観察のおすすめの一つに地面を見つめることを挙げています。
特に、高木で葉の形が分からなかったり、冬に全て葉が落ちているときに近くにある実からその植物の推理が出来ます。また、下を歩いていて実を見つけてから上を見上げると、普段なら見落とす位置にある樹木に気づけたりします。今回も上を見たり横を見たり、斜め下を見たり、地面を見たりしながら観察した内、足下に落ちている実を集めてみました。
ヒマラヤスギの松ぼっくり。これらが広がってバラのようになります。
クヌギのどんぐりかな?オニグルミの実かな?
トチノキの実、カンレンボクの実、マルバチシャノキの実
マテバシイの実、タイサンボクの実、ホオノキの実
気になった樹木は、カンレンボクとシリブカガシ
カンレンボク
原産は中国南部で、大正時代頃に日本に来たそうで、街路樹や公園に使われています。また、含有物質が抗がん剤として使われているそうです。
参考情報
シリブカガシ
秋に開花し受粉、翌年の秋に熟成するため、花と成熟したドングリが一緒に見られるそうです。
ドングリの花は初夏(4~5月)のイメージでしたので、改めて、いろんな種類があるんだと実感しました。生存戦略で初秋に花を咲かせるのでしょうか?それとも、どんぐりを狙う鳥などに受粉を手伝ってもらうためかしら。と疑問は尽きない樹木です。
草花
曼珠沙華。彼岸花が咲いていました。園内でもちらほら蕾を見かけました。秋ですねぇ。。。
かえり花かと勘違いしたことがある、「ジュウガツザクラ」。もう桜の時期が始まっているんですよね。
ジュウガツザクラは東御苑本丸の休憩所前と横浜のズーラシアでもお目見えしました。身近に在るのかもしれません。
おまけのグルメ
汗をかいた後の味噌汁がたまりません。お握りとしては、見ての通りでまずいわけがありません。(が、米は熊本から取り寄せるか、知り合いの農家からもらうか、旅行先でおいしいコメを買うかの選択をしているほど、米好きの私としては、米はいたって普通。)
最後に
いかがでしたでしょうか。冬芽から花期と観察してきた樹木が結実しているのを見ると、感慨深いです。寒い時期を耐え、葉を出し、花をつけ、自然に任せ、結実し、実を落とし、必要であれば葉も落とすそしてまた冬を越す。。。当たり前のことを当たり前にやっていき、黙って環境のせいにせず、置かれた環境で工夫し生き延びようと努めることの美しさを教えてくれるような気がします。(ま、私の理想の投影なのかもしれませんが)
少し口を閉じて、今やるべきことをやってみようかなと思わせてくれた散策でした。
皆様は実りの秋をどうとらえていますか。
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