2024年1月 上野牡丹園を訪ねて|寒ボタンと冬の植物たち

庭園・公園・植物園

2024年1月、冬とは思えないほど穏やかな日差しの中で、上野東照宮ぼたん苑(通称・上野牡丹園)を訪れました。この時期に咲く寒ボタンをはじめ、ミツマタ、ロウバイ、梅の蕾、そして春の七草の姿まで写真に収めることができました。冬の植物観察としても充実したひとときだったので、その記録をここにまとめます。

上野東照宮ぼたん園とは

上野東照宮ぼたん苑

上野公園の一角に位置する、日本でも数少ない牡丹専門の庭園です。春の牡丹が有名ですが、実は冬にも「寒ボタン」が咲き、静かな季節ならではの植物の表情を楽しむことができます。
東京国立博物館や上野の美術館群からも近く、鑑賞の余韻を引き継ぐように立ち寄れるのも魅力のひとつ。人の少ない冬の庭園では、花だけでなく、冬芽や早春を待つ植物たちの姿に、ゆっくりと目を向ける時間が生まれます。

来年2026年は1/1-2/23に冬牡丹が見られるようです。
来年も行きたいので、2024年の写真を基に皆様にもお伝えできればと思います。

■ 寒ボタン ― 冬の華やぎ

1月に花を咲かせる寒ボタンは、冬に楽しめる貴重な花です。一般的なボタンが春に咲くのに対し、寒ボタンは丁寧な管理のもと冬の低い光の中で開花します。藁囲いの中で凛と咲く姿は、冬の園内に華やぎを与えていました。

■ ミツマタ ― 枝から芽吹く春の予感

ミツマタは独特の枝分かれと毛に覆われた蕾が特徴で、冬枯れの景色の中でも存在感があります。春の訪れを待つ他の植物とともに、枝ぶりや蕾の膨らみ具合を観察しました。

■ ロウバイ ― 甘い香りの冬花

ロウバイは冬に咲く花として人気があり、独特の甘い香りを漂わせています。この花は**三大香木(ロウバイ、ジンチョウゲ、クチナシ)**の一つとして知られており、冬でも香りによって季節を感じられる植物です。

■ 梅の蕾 ― 春へ向かう息遣い

梅はこの時期まだ蕾ですが、枝先に春への気配を宿しています。色づき始めた蕾はこれから咲く姿への期待を膨らませ、冬の静けさの中でも変化を感じさせてくれました。

■ 春の七草 ― そっと芽吹く季節の準備

園内の片隅で見かけた春の七草の若い葉も写真に収めました。こういった寄せ植えの発祥は向島百花園とのこと。

■マンリョウ

ツンと寒い空気の中に赤い実があるとおめでたく感じます。シロミマンリョウもありました。
ヤブコウジ(別名十両)もありました。こちらも寿限無に出てくるおめでたい植物ですね。

冬の花々

ハナカンザシ、コガネシダと書いてあるが絶対違う、なぜかナデシコ!

冬知らずと白い花、フキタンポポの蕾:フクジュソウに見える、クリスマスローズ


■ 冬の観察は「静かな兆し」を見ること

冬は植物の動きがゆっくりなようで、実は来る季節の準備が至るところに現れています。上野牡丹園での観察は、単に美しい写真を撮るだけでなく、冬から春への移ろいを捉える観点でとても示唆に富んでいました。寒ボタン、ミツマタ、ロウバイ、梅の蕾、春の七草――それぞれが異なる方法で“次の季節への兆し”を語ってくれます。

美術館や博物館を楽しんだ帰り道に、牡丹園に寄ってみてはいかがでしょう。季節の見どころを多角的に味わえます。これから冬の植物観察を計画する人にも、上野公園はおすすめのロケーションです。

おまけ

特別展「和食 ~日本の自然、人々の知恵~」 を見て美味しいものを学んだあとに、美しいものを見て最高の一日でした。が、インフルに感染して翌日寝込みましたので、皆様感染症にはお気を付けください。電車でマスクなしだった私が悪いです。。。

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