2024年10月20日(日)までで、のこり数日ですが、三の丸尚蔵館での作品をレポートしたいと思います。
合わせて、東御苑の見どころもご覧ください。
皇居三の丸尚蔵館について
大手門からすぐにあり、大手門駅や東京駅から徒歩5分・15分です。
月曜日は休館で、9:30~16:30まで入館できます。*詳細はHPで。
当日券もあるようですが、事前チケットを予約した方が無難でしょう。
尚蔵とは
蔵司(ぞうし)の長官。
蔵司(ぞうし)とは、律令制で後宮十二司の一。神璽 (しんじ) 、三関 (さんかん) の割符、天皇・皇后の衣服などをつかさどった役所。くらづかさ。
つまり、大事な物を管理・収容していた係ということでしょうか。
天皇家以外は美術館とは名づけられても尚蔵館とはつけられないってことですね。
花鳥風月 水の情景・月の情景
今年は、9月も10月も美しい満月が見られました。
それに相応しい作品ばかりでした。
上村松園の雪月花。
雪は「枕草子」
月は紫式部が石山寺の月を見て「源氏物語」の須磨の話を思いついたシーン、
花は「伊勢物語」から着想を得たのだと言われているようです。
右端の力強い梅の絵は伊藤若冲作で、イメージと違いました。
上記の朝露が残る秋草は、朝素通りする草原に、夏は見なかった朝露を見たときに、また身近に美しいものを感じる心をくれました。誰かの感性を通してアウトプットされた作品は、その人の眼鏡を借りてまた新たな世界を発見するきっかけになってくれますね。
(私も、このブログを通して、身近にある植物から季節の移ろいや古の香りを感じていただけたら幸甚です。)
作品に登場する植物
朝露の作品では、
ススキ、ツユクサ、キクが見られます。
若冲の作品では力強いウメが見られます。
そのほかには、マツ・タチバナ・サクラといったところでしょうか。
最後に
令和では、写真映えのする群生させた花(サクラ、ネモフィラ、ヒマワリ、ラベンダー等)や紅葉(モミジ、プラタナス)が人気です。
もちろん、その季節に群生の花は見ごたえがありますが、ただ、1本だけでもそこに在るだけで季節を感じさせてくれるそんな単独の草木も愛しく、美しく思います。
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