5月の奈良。初夏の陽気に包まれた唐招提寺と薬師寺を歩いてきました。鑑真和上に関係する白いお花、ケイカ、そして薬師寺の鮮やかな伽藍とボタン…。写真とともに、新緑の季節を感じる散策レポートをお届けします。
基本情報
唐招提寺(とうしょうだいじ)
公式サイト: https://toshodaiji.jp/
所在地: 奈良県奈良市五条町13-46
アクセス: 電車: 近鉄橿原線「西ノ京駅」から徒歩約10分
営業時間: 8:00~18:00
特徴・見どころ: 唐から渡来した鑑真和上が創建した律宗の総本山 国宝の金堂や講堂など、奈良時代の建築が現存 境内には蓮や苔が美しく、静寂な雰囲気が漂う
薬師寺(やくしじ)
公式サイト: https://yakushiji.or.jp/
所在地: 奈良県奈良市西ノ京町457
アクセス: 電車: 近鉄橿原線「西ノ京駅」から徒歩すぐ
営業時間: 8:45~17:15(最終入庫16:20)
特徴・見どころ: 天武天皇が創建した法相宗の大本山 国宝の東塔はフェノロサに「凍れる音楽」と称される美しさ 本尊の薬師三尊像や整然とした伽藍配置が見どころ
唐招提寺の植物





唐招提寺のお供えのお花は同じように、カヤ?菊といったこのような活け方でした。
唐招提寺には鑑真が伝えたとされる漢方の薬草園があります。




瓊花 ケイカ
鑑真大和上の故郷である中国・揚州の花であり、かつて隋の皇帝・煬帝 (ようだい)が同地を訪れて気に入り、門外不出にしたとの逸話があり「皇帝の花」とも呼ばれる花です。
ちょうど見ごろを迎えていました。
薬師寺






薬師寺の植物






最後に
奈良に来ると、1000年以上前から海の向こうの外国との交流があり、少しずつ日本に合わせていったり、合わせてきたりしてきたことがよく分かります。海外との交流を控えることで、国風文化が生まれたり、様々なものが醸成することもありますが、バランスが大事であることを実感します。それを仏教と神道からも学べる気がします。何事も否定するのではなく、止揚する道を探ってみるスタンスでいたいです。