こんにちは。過日、徳川園と徳川美術館に行ってまいりました。
徳川園と徳川美術館とは
名古屋市東区にあり、名古屋駅からはバスで20~30分ほど。タクシーでは2,500円でした。
徳川園は、徳川御三家の尾張藩第二代藩主光友が、1695年に自らの隠居所として木曽根屋敷を造営したことを起源としています。その後、名古屋市が日本庭園の整備を行い、2004年に開園しました。
徳川美術館は、徳川家の主に「大名道具」を収蔵しています。
徳川園の植物
実
ヤマモミジ?、イヌビワ、センリョウ
ツリバナ、シロマユミ
花
スイフヨウ、スイレン、ダンギク
全体
梅、桜、ツツジ、アジサイなど季節ごとの見どころがある庭園で、モミジ類も多く、晩秋の紅葉も綺麗だと推測されます。また、椿に関しても侘助はじめ、多種多様な椿が見受けられました。
徳川美術館~魅惑の源氏物語~その他展示も含む
漢詩ー貴族のたしなみー
感動したのが、NHK大河『光る君へ』で公任や道長らが講義を受けており、まひろも欲した新楽府が見られました。
白居易は「楽府は民衆の声を代弁し、為政者の参考となるべき」として50編の新楽府をつくったようです。*楽府とは漢詩の1形態。
脈々と江戸時代までも受け継がれ学ばれていたのだと思うと、内容が気になりますね。
薫物 お香
薫物方。薫物(練り合)の調合について記した書物で、香料の種類と分量が記されています。
香木、宇治香箱、菊蒔絵薫物製造箱といった香りに関しての展示もたくさん見受けられました。
源氏物語の「梅枝」の場面で、薫物作りを描写した箇所があり、それにちなんだ作品もありました。
源氏物語のビジュアル化
「竹河」春に桜咲く壷前栽を囲んでいるところです。何とも優雅。
「賢木」常緑樹の賢木を差し出して、変わらぬ愛を説く場面です。
源氏物語から派生した品物
国宝にもなっている初音蒔絵帯箱です。家光の娘千代姫が終わりの光友に輿入れする一つの調度品で帯を入れる箱にここまで手をかけられるのはさすが徳川家ですね。
「年月を松にひかれてふる人に今日の鶯の初音きかせよ」がテーマです。
須磨と明石、花散る里
能「葵上」で使用されるもの。秋の草花が描かれている。桔梗・ススキ・オミナエシ・菊・ハギ等
まとめ
国宝やら、源氏物語に関する作品やらが大量にあり、一つ一つをかみしめる時間はありませんでしたが、源氏物語の優雅な世界のものを大量に浴び、当時の雰囲気がつかめた気がします。
現代のタイパ・コスパとはかけ離れてはいるけれども、他国から学ぶ姿勢や季節を感じる感性はそのまま残っていると感じました。
NHK『光る君へ』をご覧の方は11月4日までにお運びいただいてはいかがでしょうか。
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