こんにちは。念願の新宿御苑の菊花壇展に行って来れましたのでレポートしたいと思います。
1929年から約100年続いている菊を観る会で、長い歴史があり、昨今のとりあえず花を大量に植えればいいだろマーケティング(?)とは違い荘厳な雰囲気でした。半分以上が海外からの方だったように思います。
菊花壇展以外の植物観察は、こちらにまとめています。
菊花壇展とは
日本に園芸品種の菊が渡来したのは、奈良時代末から平安時代はじめといわれています。そのあと、室町、江戸時代と発達を遂げ、明治元年(1868)に菊が皇室の紋章に定められました。
明治11年、宮内省は皇室を中心として菊を観賞する初めての『菊花拝観』を赤坂の仮皇居で催しました。展示用の菊は、当初は赤坂離宮内で栽培されていましたが、明治37年(1904)より新宿御苑でも菊の栽培が始まりました。そして昭和4年(1929)からは、観菊会も御苑で行われるようになりました。
対象から昭和にかけては、観菊会の展示の規模、技術、デザインなどがもっとも充実した時期で、これらによって新宿御苑はパレスガーデンとして、広く海外に知られるようになりました。
パンフレットより
展示された菊たち
肥後菊
熊本の肥後六花の一つである肥後菊。武士の精神修養として発達したそうです。
細い花びらにもかかわらず、なぜか力強く感じるのはそのためでしょうか。
一番地味でしたが、一番好きです。
懸崖作り
野菊が弾劾の岩間から垂れ下がっている姿を模しています。
これは、どうやって作られているのか分かりませんし、知りたくなるものでした。
伊勢菊・丁子菊・嵯峨菊・江戸菊・一文字菊・管物菊・大菊花壇
それぞれ菊に名前が付けられていましたが、それがまた美しい言葉ばかりでした。
一部紹介しますと、
「雪もよう」[蜻蛉羽」「初雪」「十六夜」「桐壺」「末の松山」など
和歌に出てくるものや、源氏物語の帖名も出てきました。
大作り花壇
菊展ではよく見られる様式ですが、新宿御苑独自のものだそうです。
最後に
全体を通して、菊のよい香りが充満しており、日本庭園の各所に飾られているため、庭園散策にもよく、大変満足しました。海外からの方も多く、日本人として誇らしく感じた展示でした。
毎年11月に開催しているようですので、是非来年足を運んでみてはいかがでしょうか。
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