2025年9月|埼玉古墳群で国宝と語源に出会う

庭園・公園・植物園

9月、埼玉古墳群を訪れました。広々とした墳丘や資料館を歩くと、秋の到来を告げる草花や実りに次々と出会えます。「さいたま」の地名の由来となった土地です。古墳時代の遺跡を見に来たのは、学生以来ではないでしょうか。


彩り豊かな実り

さきたま古墳群園内では、赤く色づいたサンゴジュの実や、独特の鞘をつけるハナズオウの実を見かけました。
また、アオギリの実が垂れ下がり、秋ならではの光景をつくり出しています。

クヌギの実エノキの実、トウネズミモチの実も見られ、木々の恵みを実感しました。

秋を彩る花々

足もとには、曼珠沙華白曼珠沙華が咲き誇り、古墳の風景を鮮やかに彩ります。(丸墓山古墳前の道沿いが一番綺麗でした。

野辺ではムラサキツメクサ、小さなタデの花、薄紫のサイヨウシャジンも咲き、初秋らしい花のリズムを感じられました。

さらに、ヌスビトハギヤブミョウガ(花と実)イタドリの花クズの花ヤブガラシの花も確認できました。

黄色い花(キクイモかもしれません)や菊科の花も見られ、草原はまるで秋のパッチワークのようでした。


前玉神社と樹木たち

境内にはショウジョウソウモドキ槇(マキ)が植えられており、緑のコントラストを添えていました。

 


国宝とさいたまの語源と出会う

植物観察の合間には、資料館で国宝・画文帯環状乳神獣鏡などの展示を拝見しました。
10個ほど国宝を見れて驚き。


また、万葉集にも詠まれていた「佐吉多萬(さいたま)」の語源を知り、大変驚きました。自然と歴史が重なり合う場所ならではの感動でした。

万葉集の第14巻ー3380 「埼玉の津」
「佐吉多萬能 津余~」


出会えた生き物

この日は植物だけでなく、クロアゲハが舞い、トノサマバッタも跳ねていました。
古墳の大地が多様な命を育んでいることを実感しました。


まとめ

埼玉古墳は、歴史的な遺産を間近に感じられるだけでなく、四季折々の植物や生き物に出会える場所です。
9月は曼珠沙華をはじめ、実りと花の両方を楽しめる絶好の季節。歴史と自然を一緒に味わえる、贅沢な時間を過ごすことができました。

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