9月、埼玉古墳群を訪れました。広々とした墳丘や資料館を歩くと、秋の到来を告げる草花や実りに次々と出会えます。「さいたま」の地名の由来となった土地です。古墳時代の遺跡を見に来たのは、学生以来ではないでしょうか。
彩り豊かな実り
さきたま古墳群園内では、赤く色づいたサンゴジュの実や、独特の鞘をつけるハナズオウの実を見かけました。
また、アオギリの実が垂れ下がり、秋ならではの光景をつくり出しています。
クヌギの実やエノキの実、トウネズミモチの実も見られ、木々の恵みを実感しました。
秋を彩る花々
足もとには、曼珠沙華や白曼珠沙華が咲き誇り、古墳の風景を鮮やかに彩ります。(丸墓山古墳前の道沿いが一番綺麗でした。
野辺ではムラサキツメクサ、小さなタデの花、薄紫のサイヨウシャジンも咲き、初秋らしい花のリズムを感じられました。
さらに、ヌスビトハギやヤブミョウガ(花と実)、イタドリの花、クズの花、ヤブガラシの花も確認できました。
黄色い花(キクイモかもしれません)や菊科の花も見られ、草原はまるで秋のパッチワークのようでした。
前玉神社と樹木たち
境内にはショウジョウソウモドキや槇(マキ)が植えられており、緑のコントラストを添えていました。
国宝とさいたまの語源と出会う
植物観察の合間には、資料館で国宝・画文帯環状乳神獣鏡などの展示を拝見しました。
10個ほど国宝を見れて驚き。
また、万葉集にも詠まれていた「佐吉多萬(さいたま)」の語源を知り、大変驚きました。自然と歴史が重なり合う場所ならではの感動でした。
万葉集の第14巻ー3380 「埼玉の津」
「佐吉多萬能 津余~」
出会えた生き物
この日は植物だけでなく、クロアゲハが舞い、トノサマバッタも跳ねていました。
古墳の大地が多様な命を育んでいることを実感しました。
まとめ
埼玉古墳は、歴史的な遺産を間近に感じられるだけでなく、四季折々の植物や生き物に出会える場所です。
9月は曼珠沙華をはじめ、実りと花の両方を楽しめる絶好の季節。歴史と自然を一緒に味わえる、贅沢な時間を過ごすことができました。
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