青森県の奥入瀬渓流と十和田湖を訪れました。7月でも涼しく、マイナスイオンに包まれた癒しの空間です。この記事では、奥入瀬で観察できる樹木についてご紹介します。
奥入瀬渓流とは
青森県の十和田湖畔から約14km続く美しい渓流で、遊歩道と車道が並行しており、駐車スペースもちょこちょこあるので車での散策も可能です。八戸駅から車で約1時間、青森駅からは約1時間半の距離にあります。
観察できた植物
ブナ
幹に見られる模様は「地衣類」によるものと知り驚きました。葉の鋸歯の間に葉脈がくるのが特徴です。
サワグルミとオニグルミ
サワグルミは実をはっきりと見ることが出来ます。オニグルミはサワグルミよりも少し葉が大きく葉先が丸みを帯びているように感じました。
トチノキとホオノキ
トチの実はたくさん見られましたが、なかなか本体は写真に収められませんでした。双眼鏡で見るとたわわに実り始めたトチの実が多数観察できました。
ホオノキはいたるところで見ることが出来、熟す前の実も拾うことが出来ました。
両方大きな葉で花のように葉をつけますが、鋸歯の有無や実(鋸歯ありがトチノキ)で見分けることが出来ます。
東京ではこの2種を多数観察できるところはないのでわくわくしました。葉が大きいと好きになっちゃいます。
ドロノキとアサダ
初めて知った2種の木で、これから観察するには良いシーズンです。
カエデ類
イタヤカエデ、ヤマモミジ、ハウチカエデなどが多数観察できました。紅葉の時期の美しさが想像できます。
みどころ
苔。苔散歩ツアー(1時間半)があるので、時間がある方はぜひ。全く興味がなかったのですが、奥入瀬に入ると、素人目にも様々な苔が観察できるので面白いと思います。
紅葉の季節までは、落葉樹で構成されている光が透過する明るい美しい緑を楽しめます。
または、大きな岩の上に生えた樹木たち。華道は自然を模したものだと感じられます。
自然の迫力、作為のない美しさに目を奪われます。
また、それぞれ名所があり、石ヶ戸や阿修羅の流れなどは自然を実感できることでしょう。
岩の上に立つ桂の木。それだけの年月が経ったのでしょうか。
人の人生は一瞬であること思わされます。
最後に
九州で生まれるとなかなか東北の文化や情報に接する機会はありません。
阿蘇や菊池渓谷、高千穂などで満足してしまいます。しかし、東北と九州は緯度が全く違い、気候も違います。樹木も違うのです。それを体感できるいい機会になりました。
どちらも優劣なく、国立公園等にふさわしい日本の宝の一つだと思います。
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