いろんなもみじ

植物×歴史

ぐっと寒くなり、紅葉の季節ですね。紅葉と言えば、「もみじ」「カエデ」ですね。
ムクロジ科のカエデ属に所属する身近に見られるものをご紹介したいと思います。

イロハモミジ

パット見、こんなんです。オレンジから赤に染め上がる樹木。

おそらく、よく見たことがある5つにさけている小さな手のような葉っぱを持つ樹木です。
以下の写真は、Tokyo Torchの庭で見つけました。花が咲いてますね~

 

新緑のころのモミジも美しいです。
『伊勢物語』にも 君がため 手折れる枝は 春ながら かくこそ秋の もみぢしにけれ
といった歌があり、当時から秋も春も楽しませてくれる植物だったのだなぁ感慨深く思います。

おそらくハウチワカエデ。右は青森県の奥入瀬渓谷で見つけました。

 

オオモミジ

こちらは、若干葉が大きいイロハモミジだなと思ったら、大モミジだと思います。

オオモミジ

24年の皇居(乾門)と新宿御苑のオオモミジです。

 

トウカエデ

公園によく植えてあり、3つに葉が分かれているものです。綺麗に紅葉します。
日比谷公園でも見られます。

 

その他 こんなにたくさん種類があるよ

イタヤカエデの一種?

オニイタヤ

コモンニシキ

アメリカハナノキ

タムケヤマ

タムケヤマ 2412 新宿御苑

メグスリノキ

カエデ属ではないけれど

モミジバフウ

すごくきれいに紅葉します。が、明らかに葉が大きいことと、紅葉の時期につける実の形ですぐにわかります。意外がしている実がついていればフウです。

ハリギリ

こちらも葉が大きめであることと、名前の通り幹にハリがあることと、幹が割れていることしか判断がつきません。
自然教育園で見られます。

もみじの和歌

百人一首にももみじをうたったものは多いです。太字は私の好きな箇所で、情景や音が聞こえてきます。

奥山にもみじ踏み分け鳴く鹿の 声聞くときぞ 秋はかなしき

この度は 幣もとりあえず 手向山 もみじの錦 神のまにま

ちはやふる 神代も聞かず 竜田川 唐紅に 水くくるとは

小倉山 峰のもみじは 心あらば 今ひとたびの みゆき待たなむ

山がわに 風のかけたる しがらみは 流れもあえぬ もみじなりけり

嵐吹く 三室の山の もみじ葉は 竜田の川の 錦なりけり

最後に

皆さんも身の回りにあるカエデを見つけてみてはいかがでしょうか。
若葉も美しいので、落葉後の来春もまた楽しみにつながりますね。

 

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