初夏の木々たちとの出会い:北浦和公園で観察した6月の植物たち

庭園・公園・植物園

梅雨入り前の晴れ間を縫って訪れた北浦和公園。園内を歩くと、6月ならではの木々の姿があちこちに見られました。若葉が深緑に移り変わる中、すでに花を咲かせたり、実をつけたりする木も。今回の観察では、20種近い植物に出会うことができました。


観察した植物

🌳 落葉広葉樹の花・実・葉

  • ユリノキ
     すでに花は終わり、葉はハンテン形。6月の風にゆれる姿が美しい。 
       浦和北公園の管理棟の横にあります。

  • マルバチシャノキ
     丸みを帯びた葉が特徴的で、光を透かすと美しい葉脈が浮かび上がる。
     秋になるとこの実が黄色に熟します。


  • アカメガシワ
     赤みを帯びた若葉と穂状の花が観察できた。初夏の野趣を感じさせる樹木。
     日本庭園の池の際で観察。

  • カイノキ(楷の木)
     羽状複葉がしっかり展開。静かなたたずまいながら、整った枝ぶりが印象的。
    実がついている樹木と、ついていない樹木あり。雌株と雄株?

日経と樹木(1)カイノキ
2024年6月8日朝刊に「渋沢栄一になるためには 岸田文雄首相の忘れもの」の記事が掲載されていました。渋沢がかつて暮らした飛鳥山公園には、いまもカイノキ(楷樹)という中国原産の珍しい木がある。孔子が亡くなったときに弟子のひとりが曲阜の墓に植...

  • アオギリの花
     独特の大型葉の上に、やや目立たぬ黄白色の花を咲かせていた。見逃しやすいが、この時期ならでは。北浦和駅から近い入口入ってすぐ左手に。

  • エンジュ?の花
     確認中だが、白く小さな花が枝先に集まっていた。後日種別を精査したい。

  • モミジバフウ(アメリカフウ)
     星形の葉が特徴。出来立ての実の赤ちゃんが観察できます。木の下にたくさん落ちてます。

  • ハリギリ?
     葉が大きくて手のひら形。茎には棘が見られ、独特の存在感を放つ。
     高い位置にですが、花らしきものを観察。管理棟の正面に二本ほどありました。

  • トウカエデの実
     翼のある種子(翼果)が熟し始めていた。軽やかに風に乗る準備中。


🌳 常緑樹の実・花・若葉

  • スダジイ
     大きな葉が茂り、光沢のある葉面が初夏の陽を弾いていた。どんぐりの赤ちゃんがたくさん観察できました。

  • クスノキの実
     小さな緑色の実が形成されつつある。地味ながら季節の移ろいを感じさせる。


  • モッコクの花のつぼみ?
     枝先に白いつぼみのようなものが確認できた。開花までもう少し。


🌳 並木・景観を楽しめる木々

  • アキニレ並木
     公園の一角を構成する並木。樹形が整い、陰影の美しい空間を演出していた。

  • サルスベリ
     この時期はまだ葉だけ。夏には花が咲く準備を感じさせる静けさ。

  • キササゲ?(未確定)
     確認中。葉の大きさや形から推定。夏には筒状の花をつける樹種。

  • ヤシャブ?(未確定)
     複葉で、鋸歯のある葉。現場では特定できず、写真での再確認を予定。
     日本庭園の池の際で観察。

  • オニグルミ
     大型の羽状複葉が展開。葉の付け根に若い実らしきものがついていた。


まとめ

今回の北浦和公園では、6月の植物たちがそれぞれに季節を告げていました。見頃の花は少なくとも、葉や実に注目すれば、初夏の深まりを感じることができます。これから真夏にかけて、また新たな変化が見られるのが楽しみです。

さいたま市(浦和)の公園 3選
今回は、3つの浦和周辺の公園にて植物観察してきました。さいたま市は公園が多いようですが、全て広々としていて素敵な公園でした。(人も少ない・・・!)北浦和公園1.概要JR北浦和駅西口から徒歩3分の所にある、美術館も併設されている大きな公園です...
北浦和公園で4月上旬に観察できる植物たち ― 桜、新芽、春の彩り ―(2025年4月4日観察記録)
1.初めに2025年4月4日、春の陽気に誘われて、北浦和公園を訪れました。北浦和公園は、北浦和駅から徒歩3分ほどにも関わらず、大変広く植物も多彩な公園です。木々の芽吹きと、まだ残る桜の花々が迎えてくれる、そんな穏やかな朝でした。この日は、北...

 

タイトルとURLをコピーしました