梅雨入り前の晴れ間を縫って訪れた北浦和公園。園内を歩くと、6月ならではの木々の姿があちこちに見られました。若葉が深緑に移り変わる中、すでに花を咲かせたり、実をつけたりする木も。今回の観察では、20種近い植物に出会うことができました。
観察した植物
🌳 落葉広葉樹の花・実・葉
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ユリノキ
すでに花は終わり、葉はハンテン形。6月の風にゆれる姿が美しい。
浦和北公園の管理棟の横にあります。
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マルバチシャノキ
丸みを帯びた葉が特徴的で、光を透かすと美しい葉脈が浮かび上がる。
秋になるとこの実が黄色に熟します。
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アカメガシワ
赤みを帯びた若葉と穂状の花が観察できた。初夏の野趣を感じさせる樹木。
日本庭園の池の際で観察。 -
カイノキ(楷の木)
羽状複葉がしっかり展開。静かなたたずまいながら、整った枝ぶりが印象的。
実がついている樹木と、ついていない樹木あり。雌株と雄株?

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アオギリの花
独特の大型葉の上に、やや目立たぬ黄白色の花を咲かせていた。見逃しやすいが、この時期ならでは。北浦和駅から近い入口入ってすぐ左手に。
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エンジュ?の花
確認中だが、白く小さな花が枝先に集まっていた。後日種別を精査したい。
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モミジバフウ(アメリカフウ)
星形の葉が特徴。出来立ての実の赤ちゃんが観察できます。木の下にたくさん落ちてます。 -
ハリギリ?
葉が大きくて手のひら形。茎には棘が見られ、独特の存在感を放つ。
高い位置にですが、花らしきものを観察。管理棟の正面に二本ほどありました。 -
トウカエデの実
翼のある種子(翼果)が熟し始めていた。軽やかに風に乗る準備中。
🌳 常緑樹の実・花・若葉
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スダジイ
大きな葉が茂り、光沢のある葉面が初夏の陽を弾いていた。どんぐりの赤ちゃんがたくさん観察できました。 -
クスノキの実
小さな緑色の実が形成されつつある。地味ながら季節の移ろいを感じさせる。
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モッコクの花のつぼみ?
枝先に白いつぼみのようなものが確認できた。開花までもう少し。
🌳 並木・景観を楽しめる木々
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アキニレ並木
公園の一角を構成する並木。樹形が整い、陰影の美しい空間を演出していた。
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サルスベリ
この時期はまだ葉だけ。夏には花が咲く準備を感じさせる静けさ。
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キササゲ?(未確定)
確認中。葉の大きさや形から推定。夏には筒状の花をつける樹種。
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ヤシャブ?(未確定)
複葉で、鋸歯のある葉。現場では特定できず、写真での再確認を予定。
日本庭園の池の際で観察。
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オニグルミ
大型の羽状複葉が展開。葉の付け根に若い実らしきものがついていた。
まとめ
今回の北浦和公園では、6月の植物たちがそれぞれに季節を告げていました。見頃の花は少なくとも、葉や実に注目すれば、初夏の深まりを感じることができます。これから真夏にかけて、また新たな変化が見られるのが楽しみです。

