こんにちは。
先日、深大寺とほど近い調布市立野草園に行ってまいりました。
夏から紅葉までの短いこの期間に見られる植物がたくさん見られました。
深大寺
深大寺ホームページ【厄除元三大師 深大寺】東京都調布市 (jindaiji.or.jp)
奈良時代の733年(天平5年)、満功上人が法相宗の寺院として開創したと伝える[2]。東京都では浅草寺(同寺縁起によれば628年開基)に次ぐ古刹である。 wiki pediaより
調布市立野草園
3~10月まで開園しています。そのほか、子供が遊べるエリアもあります。
車で行く際は駐車場はないので、近くのコインパーキングに停めましょう。
植物観察
深大寺にはお寺に相応しい木々がたくさん観察できました。
正面入って右手にあるムクロジも実をたわわにつけており、左手にはナンジャモンジャの木(ヒトツバタゴ)がありました。4~5月に白い花をたくさんつけるようですね。その時期にも行ってみたいです。
シキミ
深大寺にあり、実がついているのは見られませんでしたが、それらしきものを発見。
こちらは猛毒があり、事故も絶えないものなので気をつけましょう。触ってしまいました、、、
『源氏物語』若菜下では、出家した朧月夜の手紙が「濃い青鈍色の紙でシキミに挿している」と、いかにも尼の手紙に相応しい演出で書かれています。
『有職植物図鑑』より
ヒサカキ
鋸歯があるため、サカキではなくヒサカキと判断。
東日本ではサカキが少ないようで、代用として神社仏閣に植えられたそうです。
ナツツバキ
こちらも深大寺で。ヒメシャラとの見分けがまだ付きませんが、神社仏閣なのでナツツバキかと推測。
キク
おそらく、ピンクのシュウメイギク、分からない白い花2つ。
ユウガギクでしょうか。
楚々としたおそらく菊科であろう花々がとても好きです。
見つけた植物たち
白いホトトギス、ホトトギス、アオバナフジバカマ?
ヤマハッカ、ミカエリソウ、ギンミズヒキ
ジュズダマ、アキカラマツ
ツル性の植物
サネカズラ、ノブドウ、サルナシといったつる性の植物もたくさん観察ができました。
実をつけた植物
マユミ、ユズ、クマシデ、アラカシ(イチイガシ?)、ハクモクレン、カマツカ
特に気になった植物
ひときわ大きく、複葉の樹木。幹にいぼが多く、鬼の棍棒のようだったので印象に残っています。調べてみると、カラスザンショウという樹木で、葉をこすったら独特な香りがするそうです。
ムラサキ
平安前期ごろ、武蔵野はじめ関東地方には紫が群生していたそうですが、今は環境省のレッドリストに掲載されている希少種になっています。
武蔵野の枕詞でもあるようです。
ムラサキの ひともとゆえに 武蔵野の
草は皆がら あはれとぞ思ふ
『古今和歌集』紀貫之
ねは見ねど あはれとぞ思ふ 武蔵野の
露わけわぶる 草のゆかりを
『源氏物語』若紫では光源氏が幼い紫の上に歌を贈ります。
おまけのグルメ
深大寺に行く際は、毎回このお店で「湧水天盛り」を頂きます。
季節のセロリの浅漬けやアサリの煮物も美味しく、満足です。
11時に到着してもすでに5組ほど並んでおりました。名前を書いたりせず、その場で待ち、全員そろっての入店となります。
最後に
今年は大変暑い日が続き、植物の生育にも影響が出ているようです。今年の紅葉はどうでしょうか。今から楽しみにしています。
大きな神社仏閣は好きな樹木が多いので、歴史に疎い私でも楽しめます。
今からは紅葉、初春は椿に梅。。。椿も小さくですが蕾をつけていました。
花を咲かすには準備と時間と沈黙が必要だといつも教えてくれます。
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