弘前城とその植物苑では、庭園と自然が調和し、多彩な植物たちが出迎えてくれます。この記事では、実際に観察した植物を「弘前城内」と「植物苑」に分けて紹介し、関連する万葉集や百人一首の和歌も添えました。情景と歴史が交差する植物観察記をお楽しみください。
弘前城内での植物観察
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サクラ(桜)
桜で有名な弘前城だけあって、いたるところで多種多様な桜の木が見受けられました。春にはソメイヨシノだけではない、濃淡の桜色が見られることでしょう。
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ハス(蓮) 城から見下ろすと、お堀は全面ハスでした。
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ギボウシ(擬宝珠)
庭園や陰地で涼しげな葉を広げ、その存在が夏の風情を加えます。
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アイグロマツ
弘前古木名木の一つです。幹のうねり具合にご注目。
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ウラジロモミ
こちらも弘前市弘前古木名木の一つです。
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サルスベリ(百日紅)
瑞々しい夏の装いを鮮やかな花で飾り、長い開花期が魅力です。
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コウホネ(河骨)
別の堀にはコウホネの黄色い花が見られました。お城のお堀で、スイレンやハス、コウホネなど様々な水生植物がみられるのは記憶にある限り初めてです。
弘前城植物園での多彩な植物たち
以下は、植物園で観察された植物を紹介します。 場内マップはこちら。
北案内入口周辺
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カシワ(柏)
- コウヤマキ(高野槙)
湿性植物園で見られた植物
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フジ(藤)
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ギボウシ(擬宝珠)
(再登場)夏の涼しさを感じさせる葉姿は、苑内でも印象的。
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ミソハギ(禊萩)
池辺や湿地に咲く紅紫の花。盆の頃の風物詩。もしかするとエゾミソハギかも。通常のミソハギよりも大きかったです。
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ハス(蓮)
(再登場)植物苑の池でも、清らかな開花が楽しめます。
- スモークツリー(煙の木)
綿毛のようなふわふわした樹冠が、幻想的な雰囲気を演出。
街路樹見本園周辺
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カンボク(肝木)
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アメリカキササゲ(Catalpa)
南国風の大きな葉と実が、異国情緒を添えます。実を初めて確認できました。
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コムラサキ(小紫)
花から実へ、そして秋には鮮やかな紫の実になる過程が見られました。
- モクゲンジ(木犀子)
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コノテガシワ
幹しか確認できませんでした。
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トチノキ(栃の木)
鋸歯のある大きな葉が特徴的で実もたくさん落ちていました。まだ熟しきってない感じでした。
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ニオイヒバ(匂檜葉)
針葉が芳香を放ち、近づくと香りも楽しめます。
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ナナカマド(山楝)
秋の赤い実が、植物苑に華やかさを添えます。
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ユリノキ(百合の木)
チューリップ型の花が印象的で、初夏に見頃。
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ストローブマツ(ストローブ松)
こちらも樹高が高く幹だけの観察。しかし、少し細長い松ぼっくりは観察できました。(写真なし)
郷土の森、白神山地生態園
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ヒノキアスナロ(檜の亜種)
ヒノキ特有の香と美しい木肌が魅力。
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サンショウ(山椒)
新緑の葉が繊細な表情で、香りも楽しめます。
最後に
桜の季節の弘前城は有名ですが、夏の弘前城も見どころのある植物がたくさんあり、楽しく過ごせました。青森の気温は外での活動を可能にしてくれます。
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