こんにちは。
今週日曜の24年12月8日まで一般公開されている乾門を拝見しました。また、併せて東御苑と三の丸尚蔵館も散歩しましたので、レポートしたいと思います。
今回は、紅葉の黄色・橙・赤と分類し、いつも通り実がなっているものと花が咲いている樹木もご紹介したいと思います。
乾門一般公開について
坂下門からの入場になりますので、大手町や東京駅方面から向かうのがいいかと思います。
門で荷物確認等ありますので、飲み物は一口飲むよう促されますので、すぐに飲める準備をしておくのがいいかと思います。
宮内庁庁舎も見られて、テンション上がります。
坂下門から乾門までの見どころ
トウカエデ、紅シダレ、オオモミジなどカエデ類が大変美しいです。
トウカエデは葉が三又に別れており、紅葉は緑、黄色、橙、赤が混在し、大変美しいです。
葉の形で見分けがつきやすく、樹皮も縦にさけるので分かりやすいです。何本もそれぞれ美しい紅葉をしていたので、見てみてください。
ベニシダレも名に違わない、紅色をしており、大変華やかでした。
オオモミジも橙から赤でイロハモミジよりも迫力のある紅葉でした。
そして、おそらく、1本づつしかないフユザクラとシキザクラもお見逃しなく。
東御苑
紅葉 黄色・橙・赤
まずは、黄色。
アオキとエノキと写真は無いがイチョウが美しい黄色でした。
黄色から橙は、
ミズナラ、コハウチワカエデ(?)、ヤマコウバシ(?)、カマツカ、ラクウショウが見られました。下記の写真だけでも心がときめきます。澄んだ青空と紅葉は溜まりませんね。
最後に紅葉に相応しい、橙から赤色。
ヒメガマズミとオオモミジです。
花
サザンカと椿です。凍えそうな風が吹く中、柔らかい太陽の光を浴びて花咲くサザンカと椿。君たちはなぜそんなに美しいのでしょうか。写真よりも実物を見てほしいです。茶道をしていて、one of the most sophisticated experiences は花器に一輪のシロワビスケを飾られていた時ですかね。あの感動は忘れられません。深々とした冬の畳の上に座り、炭火と松風で温かみと静けさを感じ、お香のほのかな香りを嗅ぎ、 一椀の深緑のお濃茶を待つとき、目の端にシロワビスケがあるともうこれ以上望むことはありません。個人的な感想ですが。
アキイチバン、シロワビスケ
カモメギクも綺麗でした。
実
果樹園では、前回まだ青かった柿が綺麗に色づき、リンゴは終わりに向かっていました。
かんきつ類はこれから盛りでしょう。時は流れています。
果樹園ではないですが、タチバナとダイダイも見られます。
タチバナは実が小さいので、もしかすると大和橘かしら?
タラヨウ、ムラサキシキブ、ミヤマシキミ、カクレミノ、カマツカ、オトコヨウゾメ、ヒメガマズミの実も盛りから名残のようです。冬の準備が進められていますね。
三の丸尚蔵館 公家の書
NHK大河の光る君へでも出てくる藤原公任の書をまた見ることが出来ました。(中央)
左と中央のこういったものは、実物を見るのをお勧めします。紙の質感が最高に美しいです。そして、1000年も残っていることに驚きを隠せません。デジタルデータより、和紙と墨と筆で情報は残した方がいいかもしれませんね。桐のタンスに入れておけば、防火できますし・・・樹木の知識が、乏しいITの知識を打ち負かしてきました。
フヨウとクズとキクにススキと稲穂などが描かれた花瓶が気に入りました。(右)
最後に
橙色の紅葉を探したり、ダイダイの実を見つけたのでダイダイについて調べてみました。
ダイダイの果実は冬を過ぎても落ちず、その儘にしておくと三から五年は枝についたまま。しかも冬に鮮やかな橙色であったものが、夏になると再び緑色を帯びて若返るという習性があり「回青橙(かいせいとう)」の別名があります。『万葉集』の
我妹子に 逢はず久しもうましもの 阿部橘の 苔生すまでに
の「苔むすまで」はそのことを詠んだと考えられます。
君が代の苔むすまではこのように永続性を詠ってたってことなんですね。
記憶をたどれば、確かに暑い日もなんか実がついていてなぜか?と疑問に思った気がします。その時にきちんと調べていれば、その時に知れたのに。。。気になったらすぐに調べるを徹底したいですね。
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