迎賓館赤坂離宮と和風別館ととらや本店

庭園・公園・植物園

こんにちは。
軽い気持ちで友人と迎賓館赤坂離宮に行って参りました。
1時間程度で見終われると考えている人向けに、2~3時間は時間を取った方がいいという提案です。また、庭も美しかったので合わせて植物のレポートもしたいと思います。

迎賓館赤坂離宮とは

1909年に東宮御所として建設された、日本で唯一のネオ・バロック様式による宮殿建築物です。
戦後を経て、図書館として使用されたりしたのち、1974年に和風別館と合わせて現在の迎賓館赤坂離宮が完成しました。2009年には国宝に指定され、世界各国の国王や大統領、首相などをお迎えしたほか、国際会議の場としても使用されています。

ところどころに、過去の日本の首相と各国要人たちとの写真が飾られており、その場を実際目に出来ることで今まで感じたことのない気持ちになりました。

事前準備の勧めと見どころと所要時間

事前準備

こちらより、和風別館の予約をお勧めいたします。せっかく足を運んだのならば、こちらも参加しましょう。所要時間は1時間です。セキュリティもしっかりしているので、途中退出等は難しいのでそのつもりで参加されるのがいいと思います。石畳など足場が悪い場所も多いので、歩きやすい靴をお勧めします。

見どころと所要時間

見どころは大きく分けて4つあり、最低2時間20分は欲しいところです。
①庭園 20~30分
②迎賓館赤坂離宮本館 40~60分
③和風別館「遊心亭」*事前予約必須 70分 (荷物預けなど含め)
④正面 (こちらが出口となります。) 10分

植物たち

街路樹には、ユリノキがありました。皇居周りのユリノキとは違い、立派なものでした。
また、フユボダイジュもあり、カワイイ実をつけていました。
ヒイラギの花もお目見え。ヒイラギは年数が経つと葉の棘がなくなるそうなので、こちらは結構な年数が経っていそうですね。

本館前のお庭の紅葉です。

こちらからは別館の方です。
ヒマラヤスギは明治以降に持ち込まれたものだそうです。都心では見かけますが、九州で目にしたことがなかったので納得しました。
因みにこちらの木は樹齢2~300年ほどで日本では一番古いものだそうです。
和風別館では、お客様を盆栽でお迎えすることがあるため、たくさん育てられていました。五葉松や黒松たち。カッコいいです。(盆栽といえば、八芳園の盆栽がより立派だった記憶があります。)

日本庭園に相応しい紅葉と池。池の中には立派な錦鯉がおりました。こちらの鯉にエサをやることが各国要人の間では喜ばれるようです。トランプさんも升ごとあげておられましたね。
錦鯉を放したのは、田中角栄さんだそうです。新潟から数十匹?を贈ったそう。

赤坂離宮本館

こちらは館内は写真禁止です。
朝日の間、彩鸞の間、花鳥の間、羽衣の間が見られました。
それぞれ「金」が使われているのは共通していますが、全て様子が違いますし、イタリヤやスペインで王宮を見たときの感動がよみがえります。(素人感想)
よくよく見ると、日本の甲冑であったり、床材がケヤキ材であったりと和洋折衷も随所に見受けられて目の保養になります。どんな高級ホテルより目の保養になります。(多分)

和風別館 遊心亭

五七の桐と言われる紋が門にありました。
菊の御紋より古くから皇室の紋として使われていたようですが、菊が皇室の紋になってからは、副紋として使われているそうです。また、内閣府もこちらの紋を使用しているため、菊ではなく桐の紋がこちらに掲げられているそうです。

 この中を入ると、設計者の谷口吉郎さんがお客様が迎賓館の華やかなところから来られた際に心を落ち着けられるよう坪庭を孟宗竹と白川砂で作られました。そこに貴船石を持ち込まれたのが中曽根さんだったそう。本来は孟宗竹と白川砂のその二つだけで十分なように思いました。何もないのかもしれないけれど、全てがそこにあるような空間でした。是非、訪れてほしいです。
館内には、「遊心亭」と昭和の三筆の西川寧が書かれたものがありました。

メインの和室には『万葉集』にもある柿本人麻呂の
東の野に 炎の立つ 見えてかへり 見すれば 月傾きぬ の書が飾られていました。

また、吉野杉の柾目の天井に、即席料理室では孟宗竹の天井と栗の柱。いろんな技法が使われた建物全体が美術品の様でした。

おまけのグルメ とらや本店

赤坂離宮から徒歩20分ほど、タクシーだと6分ほどです。

とらやさんのお茶もお菓子(鶉餅)ももちろんおいしいですよ?でもそれよりも感動したものが、設えでした。

入った瞬間に、椿の白玉ちゃんが。
珍しい黄色のウィンターベリーと。
駐車場の方からの玄関には、赤のウィンターベリーとヤブツバキ。
たまらん。

最後に

庶民は美術館に行って美術品をガラス越しに見るけども、そうじゃない人は美術品に触って使って、その空間に住んでいるんだと思うと少し悲しい気持ちにもなりました。ただ、美しい空間に身を置けるという意味では、大変におすすめです。
また、樹齢数百年の木々はいたるところにあり、美術品と勝るとも劣らない素晴らしい樹木を身近に感じられる今の生活に感謝です。
近所の樹齢400年の木の下でおいしいお茶でも飲もう・・・

 

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