植物×歴史

植物×歴史

秋海棠と花海棠|季節を映す二つの“海棠”の名の由来

先日、秋海棠を見て心惹かれ(記事はこちら)、春の花海棠との違いに興味を持ちました。両方とも桃色の花をつけますが、季節は違います。気になって調べてみたら、その変遷が分かり、とても興味深かったので共有いたします。海棠という名の響き「海棠(かいど...
庭園・公園・植物園

2025年9月|埼玉古墳群で国宝と語源に出会う

9月、埼玉古墳群を訪れました。広々とした墳丘や資料館を歩くと、秋の到来を告げる草花や実りに次々と出会えます。「さいたま」の地名の由来となった土地です。古墳時代の遺跡を見に来たのは、学生以来ではないでしょうか。彩り豊かな実りさきたま古墳群園内...
植物×歴史

秋の七草の見ごろと歴史

はじめに|鑑賞だけではない秋の七草秋の七草といえば「萩・葛・桔梗・撫子・女郎花・藤袴・薄」。春の七草が「食して無病息災を願う」のに対し、秋の七草は「目で愛でる草花」として知られています。去年の記事では、写真と説明を主に記載しています。Are...
庭園・公園・植物園

2025年8月|弘前城で植物観察

弘前城とその植物苑では、庭園と自然が調和し、多彩な植物たちが出迎えてくれます。この記事では、実際に観察した植物を「弘前城内」と「植物苑」に分けて紹介し、関連する万葉集や百人一首の和歌も添えました。情景と歴史が交差する植物観察記をお楽しみくだ...
庭園・公園・植物園

三十二候 蓮始開| 7月の蓮を見に行こう

梅雨明けのころ、水辺に広がる蓮池。早朝、静かに咲くハスの花を見に行きたくなる季節がやってきました。2025年7月12日は三十二候の「ハス始めて開く」です。この記事では、ハスの特徴や観察スポット、和歌とのつながりまで、7月に楽しめる「蓮」の魅...
植物×歴史

静けさに包まれる初夏の寺|薬師寺と唐招提寺、緑と花の記録

5月の奈良。初夏の陽気に包まれた唐招提寺と薬師寺を歩いてきました。鑑真和上に関係する白いお花、ケイカ、そして薬師寺の鮮やかな伽藍とボタン…。写真とともに、新緑の季節を感じる散策レポートをお届けします。基本情報唐招提寺(とうしょうだいじ)公式...
庭園・公園・植物園

2025年5月6日 春日大社の藤棚レポート|開花状況・見頃と写真記録

「藤原氏にゆかりのある神社だから、藤が有名」と聞いて、やってきました。春日大社の藤の花とは?(簡単な由来と文化的背景)奈良を代表する神社・春日大社では、毎年4月中旬から5月上旬にかけて、美しい藤の花が境内を彩ります。特に「砂ずりの藤」と呼ば...
庭園・公園・植物園

花と仏に出会う奈良旅:安倍文殊院・長谷寺・室生寺

過日、25年5月8日と9日に安倍文殊院と長谷寺と室生寺に行って参りました。取り急ぎ、観察した植物の写真をアップいたします。今後行かれる方の参考になればと思います。安倍文殊院免震工事のため、文殊菩薩様が獅子から降りて前の方に出てきておられまし...
庭園・公園・植物園

【歴史と植物】国立歴史民俗博物館と植物園をめぐる

晩春のこの頃、千葉県の国立歴史民俗博物館に行って参りました。真剣に見学すると1日では足りませんし、植物苑にも寄ると1/3の博物館を丸一日楽しめました。国立歴史民俗博物館について**国立歴史民俗博物館(通称:歴博)**は、千葉県佐倉市にある日...
植物×歴史

5月に探したい植物─ 白と緑に包まれる、初夏の植物たち ─

春の華やぎが落ち着き、新緑がまぶしくなる5月。今回は、静かに咲く白い花や、気品ある花たちを、写真とともにご紹介します。和歌や古典文学に登場する一節とともに、自然の静けさを味わっていただければ幸いです。ボタン(牡丹)|艶やかに、けれど儚く大輪...