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毎月の植物

五十五候 山茶始開|サザンカ・ツバキの季節ですよ

五十五候 山茶始開(つばきはじめてひらく)暦が「立冬」を迎えるころ、七十二候では「山茶始開(つばきはじめてひらく)」と記されます。“山茶花(さんちゃか)”=サザンカの古名がもとになったこの候は、冬の訪れを告げる静かな合図のようです。冷たい風...
庭園・公園・植物園

2025年10月|東京国立博物館でお月見と植物観察を

中秋の名月は過ぎてしまいましたが、澄んだ秋の空に輝くお月様を見、時代をさかのぼってみませんか。日本ではお月見が大変に楽しまれていたことが、東博のコレクションにて実感できます。館内ではちょうど「お月見」や「秋の茶の湯」にまつわる展示が並び、茶...
庭園・公園・植物園

2025年11月初旬| 若草山、元興寺、圓成寺、そして影向の松へ

奈良の秋を歩く10月末から11月初旬、やわらかな陽の光が奈良の町を包むころ。若草山の裾野から始まり、元興寺、圓成寺と山里をめぐった旅。古い都の時間の中で、木々と草花が秋の盛りの季節を静かに伝えていました。若草山と春日原生林 ― 風と草木の気...
植物×芸術

NEWoMan高輪の植物空間を歩く

🌆 夜の緑を歩く ― NEWoMan高輪NEWoMan高輪の18・19階に潜入してきました。夜の時間帯に足を踏み入れると、そこはまるで“屋内の森”のようでした。照明は抑えられ、木々の影が壁に柔らかく映り、植物名を知るよりも先に、その空気の深...
毎月の植物

秋の赤い実たちⅡ|ヤマボウシ・ザクロ・アオハダ・ウメモドキ

秋の赤い実たち - 日本の植物 の記事が人気なようなので、追加したいと思います。身近な樹木を観察すると、赤い実が多いですね。本当に実りの秋です。探すポイントは、「下を向いて歩くこと」。坂本キューとは逆ですが、下を向いて探していると、赤い実が...
植物×歴史

秋海棠と花海棠|季節を映す二つの“海棠”の名の由来

先日、秋海棠を見て心惹かれ(記事はこちら)、春の花海棠との違いに興味を持ちました。両方とも桃色の花をつけますが、季節は違います。気になって調べてみたら、その変遷が分かり、とても興味深かったので共有いたします。海棠という名の響き「海棠(かいど...
庭園・公園・植物園

2025年9月|巾着田の曼珠沙華祭りと、堂平天文台・慈光寺を巡る

巾着田の曼珠沙華祭りと、堂平天文台・慈光寺を巡る9月の旅9月末、巾着田の曼珠沙華祭りへ行ってきました。真っ赤な花の絨毯が広がり、秋の訪れを全身で感じられる風景に出会えました。本日時点では見ごろは終わりに近づいているそうです。今週末がラストチ...
庭園・公園・植物園

2025年9月|埼玉古墳群で国宝と語源に出会う

9月、埼玉古墳群を訪れました。広々とした墳丘や資料館を歩くと、秋の到来を告げる草花や実りに次々と出会えます。「さいたま」の地名の由来となった土地です。古墳時代の遺跡を見に来たのは、学生以来ではないでしょうか。彩り豊かな実りさきたま古墳群園内...
庭園・公園・植物園

9月のシーズンテラスと芝浦中央公園

春から継続して訪れている品川シーズンテラスと芝浦中央公園。4月には桜や新緑を楽しみ(👉 4月の記事はこちら)、7月には夏の花々に出会いました(👉 7月の記事はこちら)。そして9月。初秋の訪れを感じさせる植物たちを観察できました。9月の品川シ...
植物×歴史

秋の七草の見ごろと歴史

はじめに|鑑賞だけではない秋の七草秋の七草といえば「萩・葛・桔梗・撫子・女郎花・藤袴・薄」。春の七草が「食して無病息災を願う」のに対し、秋の七草は「目で愛でる草花」として知られています。去年の記事では、写真と説明を主に記載しています。Are...