♪「まっかな秋」って、どんな景色?
秋になると幼稚園でもよく歌われる童謡「まっかな秋」。歌の中には、
まっかだな まっかだな
ツタの葉っぱが まっかだな
というフレーズが出てきますね。今日はこの「ツタ」と「モミジ」について、親子で楽しめる自然のお話をお届けします。
ツタってなに? どこで見つかるの?
歌に出てくる「ツタ」は、ふつうナツヅタ(夏蔦)のこと。建物や木の幹にぴたっとくっつきながら伸びていくつる植物です。

秋になると、ツタは火が灯ったようにまっ赤に変わります。幼稚園の壁、学校のフェンス、公園のトイレの外壁など、意外なところで見つかりますよ。
【親御さんへ】 「葉っぱが赤くなるのは、植物が冬の準備をしているサインなんだよ」と説明すると、子どもが季節変化に興味を持ちやすくなります。
どうしてツタは“まっか”になるの?
葉っぱの中では、春~夏はみどりの色(クロロフィル)が元気に働いています。でも秋になると、気温が下がってみどりの色が少なくなり、かわりに赤い色(アントシアニン)がきれいに見えてくるのです。
ツタは特に赤が強い植物なので、少し寒くなると一気に「まっかだな♪」の世界になります。
モミジはどんな木?
モミジは、日本の秋を代表する木。手のひらを広げたような形をしていて、子どもたちにも大人気です。

童謡「まっかな秋」に出てくる、ツタと同じように秋の色を作り出す主役。公園・神社・お寺など、街のあちこちで色づきます。

モミジの木の下は「宝探しスポット」。きれいな形の葉をいくつ見つけられるか、親子で競争するのもおすすめ。
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ツタとモミジの違いは?(幼児向けにやさしく)
- ツタ…つるで壁や木にくっついて伸びる/葉っぱは小さめ
- モミジ…一本の木として育つ/葉っぱは手のひらの形
- どちらも秋になると赤くなる仲間
同じ赤でも、ツタは「ぺたっとくっつく赤」、モミジは「ひらひら落ちる赤」。親子で比べると、違いが自然と理解できます。
親子で楽しむ「まっかな秋」観察チェックリスト
- 壁にくっついた赤い葉 → ツタ!
- 手のひらみたいな葉 → モミジ!
- 散った葉が星みたいな形 → モミジのしるし
- 赤・黄色・オレンジのグラデーションを見つけてみよう
お散歩や通園の道でも、見つけられるチャンスがたくさんあります。
おわりに|歌の世界が、外でほんとうに見つかるよ
童謡の中だけだと思っていた景色が、公園や幼稚園の帰り道で本当に見つかる。そんな体験は、子どもにとって何よりの学びです。
今年の秋は、「まっかな秋」を歌いながら、ツタとモミジを探しに出かけてみませんか?

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