ここ数週間前から目に付くオレンジ色の実。気になりませんか。
そう、枇杷です。
「実りの秋」だけじゃない初夏の実たち | 日本の植物 (herborist-snt.com)
こちらの記事でも紹介しましたが、実りの「秋」だけじゃないんですよね~
枇杷とは
ビワの学名は「ジャポニカ」ですが中国原産で、古代に日本に種子が漂着して定着したようです。奈良時代には栽培され、唐での発音がそのまま和名になりました。葉の形が楽器の「琵琶」に似ているので、漢字の王を木に変えて「枇杷」になったと言われています。
『有職植物図鑑』
植物よりも、楽器の琵琶の方が先に存在していたのですね。
枇杷を食す
6月の椿山荘のザ・ビストロさんでのデザートは枇杷。
柿と枇杷が苦手な私でもおいしいと感じました。枇杷特有の癖は残っているのに、他のスパイスなのか、下のビスケットのようなものと一緒に食べるからなのか、リピートしたいほどおいしかったです。枇杷の新たな魅力を見せてもらいました。
冬の枇杷の木
枇杷の好きなところは、葉が特徴的なので見つけやすいことと、12月頃の冬にお花を咲かせるところです。なんだかマーケティングができている樹木ではありませんか?
最後に
枇杷と聞くと、柿と色も似ているし秋?と考えてしまっていますが、正体を知っていくととても興味深い樹木の一つであることが分かります。
葉っぱを煎じて飲めば咳止めになり、昔は「大薬王樹」とも呼ばれていた有難い樹木だったようです。こういったことを学ぶと、次に枇杷と対峙した時に背筋が伸びる気がします。
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