大変遅くなりましたが、24年の年末にNHK大河光る君への聖地巡礼をしてまいりましたので、レポートします。もう、大河館は終わっているので心苦しいのですが、石山寺と宇治は逃げませんので興味を持たれた方は、2都市行くのがおすすめです。
滋賀県の石山寺
大河で何度か出てきました、石山寺。紫式部が源氏物語の着想を得た場所だったとか違うとか。
ただ、当時女性が参拝できる寺は限られていたようですね。
石山寺の名の通り、立派な大きな石というより岩が乱立している場所でした。
広い境内ですが、一周するのに4歳児の足で1時間ちょっとかかりました。
「めぐりあいて みしやそれとも わかぬまに 雲隠れにし 夜半の月かな」
月見亭でお月見をしたら最高だろうと思います。
葡萄色、オミナエシ色、フジムラサキ色、シオン色、アオムラサキ色などなど。
こういった色合わせの着物が着てみたくなりました。
気になる草木たち
京阪石山寺駅から石山寺に向かうまでには、紫式部にゆかりの植物が見られました。
突然の雨であまり写真を撮れませんでしたが、春から秋はさらに綺麗なことと思います。
和紙の原料であったミツマタ、セイヨウジュウニヒトエ、リンドウ
リンドウは「葵」の場面で
源氏は枯れた植え込みの中にリンドウやナデシコが咲いているのを見て、宮様のお居間へ持たせてやった・・とあるそうです。
ノコンギクは「宿木」の場面で 霜に堪えかねて枯れてしまった園の菊であるが残りの色は褪せていないなと、仰せになる・・・とあるそうです。
門松も立派でした。ご神木として、天平時代の石山寺創建当時からのスギだそうです。とても立派でした。
良弁杖サクラ、アラカシ、おそらくワビスケ
オトメサザンカやサザンカが満開でした。
他にも牡丹園や藤棚など様々な植物が見受けられましたので、四季いつでも美しいお寺だと推測されました。また違った時期にも行ってみたいです。
京都府の宇治
宇治川を背景にムラサキシキブ像がありました。夢の浮橋の古跡です。まさに・・・
道長の息子の頼通が開いた平等院鳳凰堂へ。中の観音様も拝見しましたが、美しい表情でした。
近くに、宇治十帖の像があり、すぐわきにヒカルゲンジの名を冠する椿が植えられていました。
茶づな館で開催されていた大河館では若かりしまひろの衣装を拝見できました。
気になる草木
平等院鳳凰堂ではクチナシの木がたくさん見受けられ、実をつけていました。
平等院鳳凰堂のミュージアムを出ると素敵な空間があり、そこで庭の木を眺められます。
マユミの実も青空に映え、宇治の茶づな館の周りでは茶畑が見られました。
おまけのグルメ
石山寺の周辺
あげみたらしは是非ご賞味あれ。
叶匠寿庵さんの石餅は元気になれます!
宇治のお茶屋さん
漢字の上林さんではなくひらがなの かんばやしさんでお抹茶を購入しました。
香りが良く、お茶の味がしっかりします。
中村藤吉本店へ。設えともに素晴らしかったです。お客様が多く、購入は断念。
最後に
源氏物語を色恋沙汰の物語としか認識しておりませんでしたが、実際関連するものに触れるうちに、光源氏を通して様々な美しさ・優しさ・感性をもつ女性たちを見せてくれる物語で、樹木や花、和歌から季節感を、またどういう態度を取るのか、どう心は変化していくのかなどが学べるものだと思うようになりました。自分はどういう女性になりたいのか、ロールモデルを探すこともできますね。光源氏に翻弄されている女性たちとしても見れますが、光源氏との出会いで財も感情も手に入れて次のステップに行くたくましい女性たちの話でもあるような気がします。
大河は終わりましたが、美術館に行くたびに必ず関連の品物が出てくると言っても過言ではない「源氏物語」を今年も味わっていきたいと思います。
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