6月に探すべき植物4選

毎月の植物

6月は梅雨入りし鬱陶しいと思う人も多いと思います。毎年梅雨は来ますが、毎年鬱陶しいとネガティブに思うのは今年で終わりにしませんか。外に出れば、蒸し暑かったり雨が邪魔くさかったりしますが、そんな中美しく咲く花があります。目や鼻も楽しませてくれる植物たちをまとめてみました。鬱陶しい季節を涼やかに過ごしましょう。

紫陽花 👁

①額紫陽花は日本原産の原種。語源については、『万葉集』の橘諸兄の以下の歌に「右一首左大臣寄味狭藍花詠也」としるされているますので、アジサイは「味狭藍」です。
  安治佐為(あじさい)の 八重咲くごとく 弥つ代にを
  いませわが背子 見つつ偲はむ

ガクアジサイ
額紫陽花

②カシワバアジサイ
柏の葉ににていることから。

カシワバアジサイ

夏椿 👁
ツバキ科で夏に花を咲かせるのが和名の由来である。平家物語の冒頭にある沙羅双樹の代わりにお寺に植えられてあります。沙羅双樹とは似ていないようですが、昔は今のように写真などもなかったため誤ってしまったのか、それとも一日花で椿同様花毎お散る様子が無常観に合っていたのか・・・
参考『なぜ仏像はハスの花の上に座っているのか』
椿が好きな私としては大好きな花の一つです。暑い日やじめじめした日に見つけた時には、目から涼風が吹き抜けるほどの爽やかさを持つ樹木です。樹幹も百日紅の様で美しいのです。因みに葉が落ちが後にのこった実の残りも好きです。

ナツツバキ

クチナシ 👁👃
強い甘い香りを放つ花です。秋に実果実はオレンジ色で黄色の染料となり、漢方薬にもなります。
『枕草子』の清少納言が中宮定子の女房達から嫌がらせを受けて出仕しなくなった際、中宮から「言はで思うぞ」とだけ書かれた紙に包まれた「山吹の花びら」が届きました。山吹は黄色の花であり、そしてクチナシ染色は黄色く染まります。そして「言はでおもうぞ」は『古今和歌六帖』詠み人知らずの
  心には 下行く水のわきかへり
   言はで思ふぞ 言ふにまされる
を踏まえた言葉で、これも「クチナシ」に掛けているのです。
『有職植物図鑑』p72より

クチナシ
ヤエクチナシ

バラ 👁👃

言わずもがな。
有名なのは、旧古川庭園、新宿御苑、日比谷公園、代々木公園、神大寺植物園です。春と秋にバラ祭りが行われます。

Image by Ray Shrewsberry • from Pixabay

じめじめした梅雨の時期を楽しんでください。

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