根津美術館の「国宝・燕子花図屏風」を見に行ってまいりました。この時期、庭にもカキツバタが見られるということでこの時期によくやっていらっしゃるようです。その内容も別途取り上げる予定ですが、まずはカキツバタとは何ぞや、アヤメやショウブとの違いが分からないことには進めないと思い、これを読めば、見分けがつく!となるように調べてみました。これからの季節にピッタリの知識です。
カキツバタ(燕子花・杜若)とは?
アヤメやハナショウブとは異なり、杜若は水の中から生える抽水植物。
伊勢物語において、三河国八つ橋の水辺で詠まれた歌が有名です。
唐衣 きつつ馴にしつましあれば はるばる来ぬる 旅をしぞ思ふ
また、茶道の先生から、「この歌から「唐衣」というお菓子を作ったのよ、和歌や能から想像して和菓子も作られているの」と教えていただいたときに、よくわからなかったけれど鳥肌が立った記憶があります。
カキツバタ・アヤメ・ショウブの違いは?
まず、ショウブについてですが、端午の節句に使用する葉は菖蒲(ショウブ科ショウブ属)で、カキツバタなどと混同してしまうのは、ハナショウブ(アヤメ科アヤメ属)であるのがポイントです。
ご存じだった方もいらっしゃるかもしれませんが、私は混同しておりました。
この3種についての違いは、花びらに何の模様があるかです。
- カキツバタは白い線
- アヤメは網目模様
- ハナショウブは黄色い線
そして、この三種類ともアヤメ科アヤメ属なんで、もはや「アヤメ」って呼んでもいいんじゃないかと思いますが。。。
他にアヤメ科アヤメ属のものはあるの?
よく見られるもので、シャガや黄ショウブもあります。
最後に
浮間公園、石神井公園、神代寺植物園などでもカキツバタはご覧になることが出来るようです。
日差しが強くなってきましたので、日焼け対策をしたうえで、はかなくも力強いカキツバタを見に行ってみてください。
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