2024年6月22日朝刊に「製紙用パルプが上昇」の記事が掲載されていました。
包装用紙や家庭紙に使う北米産の針葉樹さらしクラフトパルプ(N-BKP)は、1トン945ドルで前月比50ドル(6%)高い。印刷用紙などに使う南米産の広葉樹さらしクラフトパルプ(L-BKP)は855ドルで30ドル(4%)上がった。
この記事から気になった点を調べてみた
・針葉樹はツガ・モミ・マツで、広葉樹はブナ・ポプラ・シラカバ。(『和紙と洋紙』紙の博物館より)
・日本の製紙パルプの輸入依存率は20%前後で、主な輸入先としては北米(アメリカ・カナダ)からが5割を占める。
・世界の森林の半分以上(54%)はわずか5カ国、ロシア連邦、ブラジル、カナダ、米国、中国に分布している。日本は2500万haのため、中国の1/10である。
PowerPoint プレゼンテーション (maff.go.jp)
まとめ
製紙用の原料は輸入はしているが依存率20%と思ったより高くないように思った。日本では静岡県が製紙産業が盛んであり、富士山の水の恵みや和紙の原料のミツマタが取れやすかったことに理由がある。
また、世界の森林を調べていくと、亜寒帯地域にも森林があることが数字で分かり、イメージに違わず松などの常緑針葉樹が広く分布することも分かった。
和紙の原料の楮・ミツマタとは違った原料であることも改めて認識できた。
おまけ
私が小学生の頃は森林減少が地球規模の危機とされ、砂漠化が1分に〇〇だけ進んでいると不安にさせられていたが、ここ最近、森林減少速度は低下しているとのこと。また、世界の森林の9割が天然林だという情報も驚いた。
とはいえ、森林が減少しつづけていることには変わらないし、熊本の阿蘇の山も杉の人工林で埋め尽くされているのも事実だ。天然林であろう奈良の山々を見たときは、その多様性・色に感動したのを覚えている。
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